億劫(おっくう) 仏教から来た言葉で、もとは気が遠くなるほど長い時間を指しました。
もとの意味
「劫(こう)」は仏教の時間の単位で、天女が羽衣で大岩をなでて岩が消えるまでの長さ、といった説明がされます。その一億倍が億劫です。
あまりに長い時間なので、考えるだけで気が遠くなる。そこから面倒でやる気が起きないことを指すようになりました。
今の使い方で気をつけること
「おくごう」と読むと本来の時間の意味、「おっくう」と読むと面倒の意味になります。
同じ仏教から来た言葉
日常語になった仏教語は、意味が反転しているものが目立ちます。我慢・出世・言語道断はいずれも、もとの意味と今の意味が逆に近い形です。
言葉の由来は、文献ではっきり跡をたどれるものがごくわずかです。ここに載せているものも大半は「そう言われている」段階で、一次資料で確かめたものではありません。広く知られている説を中心に挙げ、断定できないものは「〜という説」と書いています。