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分野から来た言葉 一覧(86語)

相撲・歌舞伎・仏教・囲碁将棋・刀から日常語になった86語を、分野ごとに並べた一覧です。もとの世界で何を指していたかを添えています。

日常語になった言葉を86語、出どころの分野ごとに並べた一覧です。

「もとの意味」の欄は、その分野で何を指していたかです。今の使い方とずれているものが多くあります。

相撲(17)

言葉読みもとの意味
序の口じょのくち番付の一番下の階級
勇み足いさみあし土俵際で自分から足を出してしまうこと
仕切り直ししきりなおし立ち合いの呼吸が合わずやり直すこと
痛み分けいたみわけけがで取組が引き分けになること
独り相撲ひとりずもう相手がいないのに一人で取る相撲
軍配が上がるぐんばいがあがる行司が勝った側へ軍配を向けること
金星きんぼし平幕が横綱を倒すこと
白星・黒星しろぼし・くろぼし星取表の勝ちと負け
十両じゅうりょう給金が十両だった階級
肩透かしかたすかし相手の肩を叩いて前に泳がせる技
腰砕けこしくだけ相手に何もされずに腰から崩れること
番狂わせばんくるわせ番付の順どおりにならないこと
差し違えさしちがえ行司が判定を誤ること
土俵際どひょうぎわ土俵の縁のぎりぎり
がっぷり四つがっぷりよつ互いに両まわしを取り合った形
待ったまった立ち合いを止めること
水入りみずいり長い取組をいったん止めること

歌舞伎・芝居(18)

言葉読みもとの意味
二枚目にまいめ看板の2枚目に名が出る役
三枚目さんまいめ看板の3枚目に名が出る役
十八番おはこ/じゅうはちばん市川家が選んだ十八の演目
黒幕くろまく場面転換に使う黒い幕
大詰めおおづめ一番目の狂言の最終幕
見得を切るみえをきる動きを止めて決めの姿勢を取る
板につくいたにつく舞台の床板に馴染む
修羅場しゅらば戦の場面を演じる場
どんでん返しどんでんがえし舞台の背景を倒して転換する仕掛け
千秋楽せんしゅうらく興行の最終日
檜舞台ひのきぶたい檜の板を張った格式の高い舞台
幕引きまくひき幕を引いて場面を終える役
正念場しょうねんば役の本心が出る山場
差し金さしがね小道具を動かす黒い棒
花道はなみち客席を貫いて舞台へ通じる通路
なあなあなあなあ舞台上の呼吸合わせ
一枚看板いちまいかんばん看板の1枚目に名が出る役者
裏方うらかた舞台の裏で支える役

仏教(20)

言葉読みもとの意味
我慢がまん自分を高く見る心
億劫おっくう気が遠くなるほど長い時間
玄関げんかん禅寺の入り口
挨拶あいさつ禅問答で押し合うこと
醍醐味だいごみ五段階の乳製品の最上のもの
出世しゅっせ仏がこの世に現れること
退屈たいくつ修行に耐えられず退いてしまうこと
有頂天うちょうてん天界の一番上
内緒ないしょ自分の心の中で悟ること
大丈夫だいじょうぶ立派な男子、転じて菩薩
愚痴ぐち三毒の一つ、物事の道理が分からないこと
他力本願たりきほんがん阿弥陀仏の願いの力にすがること
言語道断ごんごどうだん言葉では説明できない深い真理
投機とうき師の心にぴたりと合うこと
縁起えんぎすべては条件によって起こるという教え
自業自得じごうじとく自分の行いの結果を自分が受けること
油断ゆだん油をこぼすなと戒めた話
一大事いちだいじ仏がこの世に現れる唯一の目的
世間せけん移り変わる世界のこと
開眼かいげん仏像に目を入れて魂を迎える

囲碁・将棋(16)

言葉読みもとの意味
布石ふせき序盤に石を配ること
一目置くいちもくおく弱い側が先に石を置くハンデ
駄目だめどちらの地にもならない点
定石じょうせき研究され尽くした最善の打ち方
死活問題しかつもんだい石が生きるか死ぬかの問題
岡目八目おかめはちもく傍で見ていると八目先まで読める
捨て石すていし取らせて別の得を取る石
結局けっきょく一局を終えること
高飛車たかびしゃ飛車を前に高く上げる戦法
成金なりきん歩が成って金になること
王手おうて次に王を取ると宣言する手
詰めが甘いつめがあまい最後の寄せが正確でない
持ち駒もちごま取った駒を自分の駒として使えること
打つ手がないうつてがない有効な手が残っていない
捨て駒すてごま取らせて有利を得る駒
手抜きてぬきその場に応じず他へ打つこと

刀・弓(15)

言葉読みもとの意味
図星ずぼし的の中心に描かれた黒い点
的外れまとはずれ矢が的に当たらないこと
白羽の矢が立つしらはのやがたつ神が生贄に選んだ印
手の内てのうち弓を握る手の使い方
一矢報いるいっしむくいる攻められながら矢を一本射返す
鎬を削るしのぎをけずる刀の側面の高い部分がすり減る
反りが合わないそりがあわない刀と鞘の曲がりが合わない
元の鞘に収まるもとのさやにおさまる刀が自分の鞘に戻る
切羽詰まるせっぱつまる鍔の両脇の金具が詰まって刀が抜けない
つばぜり合いつばぜりあい鍔で受け止めて押し合う
太刀打ちできないたちうちできない太刀で渡り合えない
折り紙付きおりがみつき刀剣の鑑定書が付いている
目抜き通りめぬきどおり刀の柄の中央を留める金具
抜き差しならないぬきさしならない刀を抜くことも収めることもできない
真剣しんけん刃のついた本物の刀

出典・確認日

言葉の由来は、文献ではっきり跡をたどれるものがごくわずかです。ここに載せているものも大半は「そう言われている」段階で、一次資料で確かめたものではありません。広く知られている説を中心に挙げ、断定できないものは「〜という説」と書いています。分野の側の事実(相撲の決まり手、歌舞伎の演出、船の用語)は現在も使われている用語なので確かめられますが、それが日常語になった経緯は別の問題です。

最終確認日: 2026-08-03